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書 道 の 用 語 説 明

この用語説明は、長年、書道をやっていますと、知らない書道用語に接することが良くありまして、その時、用語集のようなものがあればいいなと、いつも思っていましたので、当ホームページで作って見ました。

ここに上げた「用語」は一般的なもので、まだたくさんあると思います。
もし、ここにない「用語」をご存知でしたら、是非、お知らせください。ここに、アップして充実したページにしていきたと思います。
「言葉」「読み方」「説明文」をセットにして、メールしてください。
(メールはトップページにあります。)

〔ア〕 握管法(あつかんほう) 掌で筆管を握る持ち方。
〔イ〕 意臨(いりん) 形臨の対語。すぐれた筆跡を学ぶとき、原書者の気持ち、雰囲気を主として臨書すること。
印影(いんえい) 印を紙に押したもの。印そのものではないので印影という。
印矩(いんく) 捺印する際に使用するL字型またはT字型の定規。印を押す位置に固定すれば何度も押すことができる。
印稿(いんこう) 印面に布字する前に作る草稿のこと。
印譜(いんぷ) 印を紙に押して本の体裁にしたもの。
陰文(いんぶん) 篆刻・木彫などで文字の部分を凹にしたもの。白文・陰刻ともいう。
〔ウ〕 裏打ち(うらうち) 書画を保存するために烏の子紙、裏打ち紙などを裏に張り付けて丈夫にすることをいう。
運筆(うんぴつ) 筆づかい、筆の運び方。筆を動かして文字を書くこと。運筆の際に、抑揚、遅速、緩急などの変化をつけることによって、自分の感情、意思を表現することができる。
〔エ〕 永字八法(えいじはっぽう) 「永」という一字で、すべての文字に共通する八種の基本的用筆法を示したもの。
円勢(えんせい) 方勢の対語。点画に丸味をつけたものをいう。篆書の用筆がこれにあたる。円筆ともいう。
〔オ〕 お家流(いえりゅう) 粟田流とも尊円流ともいわれる。尊円親王 (一二九八〜一三五六) を始祖とする和様の代表的書風で、江戸時代に流行した。
〔カ〕 楷書(かいしよ) 隷書から転化した字形の方正なものをいう。字体の骨格を示す基本的な形。
廻腕法(かいわんほう) 腕法の一種。親指と他の四指の先で筆管を持ち、親指と食指との上を平らにし、肘から先をほぼ水平に半月形に張り出し、腕を廻すようにして書く。
花押(かおう) 書判(かきはん)ともいう。著名の下に筆で書く判。実名の漢字の偏や旁を草書体から変化させ、組み合せて絵画的符号で書いたもの。
額(がく) 書画などを入れて璧や門などにさげて鑑賞する表装の形式。
雅号(がごう) 風流な名前の意。文人、芸術家らが本名以外につける別名。
画仙紙(がせんし) 雅仙紙とも書く。書画に用いる中国製の紙。日本でも模造され、日本のものを和雅仙と呼ぶ。一枚そのままを全紙、縦二分の一に切ったものを半切、縦四分の一に切ったものを聯、全紙から聯を切り落としたものを聯落ちという。
渇筆(かっぴつ) 墨量が少なく、かすれた線をいう。
唐様(からよう) 和様の対語。中国風の書という意味ではあるが、実際にはもっと狭義に江戸時代に儒者、文人墨客などの間に流行をみた書風をいう。主として宋、元、明の書風をさす。
間架結構法(かんかけつこうほう) 間架とは、点画のあけ方。結構とは、点画の組み合わせ方。部分部分のつりあいなど、点画によって作られた文字の原理をいう。
〔キ〕 起筆(きひつ) 収筆の対語。始筆ともいう。書きはじめ。紙に筆をおろすはじめ。
気脈(きみゃく) 筆脈。脈絡。点画と点画との間に気持ちのつながりがあること。
逆筆(ぎゃくひつ) 穂先を紙面にさからうように逆に使う運筆。
行書(ぎょうしょ) 楷書と草書の中間に位置する書体。代表作に蘭亭序、争坐位縞などがある。
均斉(きんせい) つり合いがとれて整っていること。
近代詩文(きだいしぶん) 漢字仮名交じりの近代・現代の詩文を素材にして、漢字と仮名の調和美を追究する書。
〔ケ〕 形臨(けいりん) 意臨の対語。字形や点画を中心にして臨書すること。
結体(けったい) 文字の形をいう。
懸腕(けんわん) 腕法の一種。腕をあげ、肘を脇につけないで宙に浮かして書く方法。
〔コ〕 向勢(こうせい) 点画が向き合う中太の字形のとり方。暖かみのある大らかな感じが出る。顔真卿の書「建中告身帖」 はその代表的作品の一つである。背勢の対語。
構成(こうせい) 紙面における文字の配置。また一字における点画や部分の組み合わせ。
刻石(こくせき) 碑と同じような意味で、石に文字を刻んだものをいう。前漢以前のものは碑とは呼ばずに刻石と呼ぶ。泰山刻石はその例である。
古筆(こひつ) 古人の筆跡という意であるが、平安時代から鎌倉時代にかけての和様の名筆をさす。主として仮名系統の名筆をいう。
〔サ〕 細字(さいじ) 小さく細かく書かれた文字。細字で書かれた楷書を細楷という。
さく管法(さくかんほう) 親指の先と他の四指の先で筆管を持つ方法。
捌き筆(さばきふで) 毛を糊で固めないで、バラバラになっている筆のこと。
三跡(さんせき) 平安時代中期の能書家。小野道風、藤原佐理、藤原行成をさす。
三筆(さんぴつ) 平安時代初期の能書家。嵯峨天皇、空海、橘逸勢をさす。
〔シ〕 自運(じうん) 手本によらず、自分の創意により自由に書くこと。臨書の対語。
色紙(しきし) 詩歌、絵画などを書くための方形小型の厚紙。大きさによって大色紙、中色紙、小色紙、豆色紙に分ける。
字配り(じくばり) 紙面における文字の配置、つり合いの状態。
執筆法(しっぴつほう) 筆の持ち方で、単鉤法、双鉤法、さく管法、握管法などがある。
写経(しゃきょう) 経典を書き写すこと。仏教が盛んになるにつれて天平時代に設置された官公立の写経所に写経生が出仕し、給与をうけて写経の仕事に従事した。
重刻文(じゅうこくぶん) 原物が何かの理由で失われ、原物から写しとった模本によって再現した石刻、またはその拓本をいう。
集字(しゅうじ) 特定の個人の書いた筆跡の中から文字を選び出し、語句や文を構成すること。「集王聖教序」は、その代表的作品である。
収筆(しゅうひつ) 起筆の対語。終筆とも書く。線の書き収め。点画の終わりの部分をいう。
潤筆(じゅんぴつ) 渇筆の対語。十分に墨を含んだ線。また潤筆料などと呼んで 「揮毫」 と同じ意味に使うこともある。
順筆(じゅんひつ) 筆の軸を先行させて使う書き方。
帖学派(じゅがくは) 晋唐の法帖の研究者をいう。明代中期頃より法帖の研究が流行し、劉石庵、梁聞山、梁山舟、王夢楼などが研究者として有名。
条幅(じょうふく) 掛軸・掛物・軸ともいう。表装の一形式。一般に床の間にかけて鑑賞する。
章法(しょうほう) 字配りをいう。最近は 「構成」 という用語がこれに代わって用いられるようになった。
書聖(しょせい) 王義之のこと。
書体(しょたい) 古文、蒙書、隷書、楷書、行書、草書、仮名など、字形から見た文字の体。
書風(しょふう) 六朝風、お家流など、文字の書きぶりから見た分類。書風は書者の個性や生まれた時代によって異なる。
書論(しょろん) 書体、書法、書学、書品の理論。書法とは書き方の法則、書学とは書の考証的な研究、書品とは書の優劣を述べたものをいう。
〔ス〕 墨継ぎ(すみつぎ) 筆に含ませた墨汁が少なくなったとき、さらに含ませて書くこと。
〔セ) 尺牘(せきとく) 手紙の一形式。和様の書状を消息と呼ぶのに対する語。
節臨(せつりん) 古典の一節を臨書すること。
全臨(ぜんりん) 古典の全部を臨書すること。
〔ソ〕 双鉤槇墨(そうこうてんぼく) 法帖の上に紙を置き、筆で細く点画の輪郭をとり、その中に墨を塗っていく方法をいう。
双鉤法(そうこうほう) 食指と中指の二本を筆管の前にかけて筆を持つ方法。
創作(そうさく) 臨書の対語。手本にたよらず自力で、作品構成や文字や線質や墨色を工夫して書くこと。自運と同義であるが、より積極的な造形意図がある。
草書(そうしょ) 隷書をさらに簡略化したもの。東晋時代に現在のような草書が確立した。代表作に十七帖、書譜など。それ以前の波磔を残した草書を章草という。
宋の四大家(そうのよんだいたいか) 蘇軾・黄庭堅・米帯・x蔡襄をさす。
蔵鋒(ぞうほう) 用筆法の一つ。穂先を点画の中に包み込むようにして書くこと。露鋒の対語。
側款(そくかん) 印の左側面に作者の落款を割るので、こう呼ばれる。
側筆(そくひつ) 用筆法の一つ。筆を傾けて書くこと。直筆の対語。
〔タ〕 拓本(たくほん): 石刻や器形に刻まれた文字や図様を、被写物に直接紙を貼りつけ、上から墨を打って浮き出させ写しとったもの。拓した時代の拓本を、たとえば唐拓本、宋拓本と呼ぶ場合がある。つまり、唐拓本は唐時代に拓した拓本、宋拓本は宋時代に拓した拓本というわけである。
縦画(たてかく) 「じゅうかく」ともいう。点画のうち縦に引く線のこと。
単鉤法(たんこうほう) 親指、食指とで筆管を持つ方法。
短冊(たんさく) 和歌、俳句などを書くのに用いる細長い料紙。
単体(たんたい) 一文字、一文字のこと。連綿の対語。
淡墨(たんぼく) つすい墨色のこと。濃墨の対語。
〔チ〕 直勢(ちょくせい) 点画や線をまっすぐ対応する形にとったもの。
直筆(ちょくひつ) 用筆法の一つ。筆を垂直に持って書くこと。側筆の対語。
散らし書き(ちらしがき) 構成上、字配りする際に文字を散らすようにし、各行にも高低をつけ、作品に変化をつけること。主として仮名作品の構成法。
枕腕(ちんわん) 腕法の一種。左手の掌を紙の上に置き、その掌を枕にして右手を置いて構える方法。
〔テ〕 堤腕(ていわん) 腕法の一種。運筆する腕の肘を軽く机に置いて手首は机から少し離して書く。
篆刻(てんこく) 書画などに押す印を彫ること。
篆書(てんしょ) 大篆と小篆の二つがあり、石鼓文の書体を大篆、この大篆を簡略化したものを小篆という。泰山刻石がある。
転折(てんせつ) 運筆の方向が変わるときの曲げや折れをいう。
〔ト〕 唐の四大家(とうのよんたいか) 初唐の三大家(虞世南、欧陽詢、褐遂良) と中唐の顔真卿の四人をさす。
〔二〕 二王(におう) 王羲之を大王といい、その第七子の王献之を小王と呼んだので、親子二人をさすときに二王と呼ぶ。
〔ノ〕 濃墨(のうぼく) 濃い墨色のこと。淡墨の対語。
〔ハ〕 背勢(はいせい) 二つの画が背き合ったもので、中央部を引きしめ上下を開く形にとったもの。向勢の対語。
背臨(はいりん) 手本を見ないで手本と同じように書くこと。
帛書(はくしょ) 絹に書かれた文字や書物をいう。
波磔(はたく) 波のようにうねりのある線。八分書の横画の収筆で多く用いられた。
八分書(はっぷんしょ) 隷書の一つで、波磔をもつものをいう。
〔ヒ〕 碑学派(ひがくは) 漢魏六朝の碑刻の研究者をいう。清代に隆盛した。
筆庄(ひつあつ) 紙に加えられた筆の力や、その強弱のこと。
筆意(ひつい) 運筆によって表現された線の趣、味わい。
筆管(ひつかん) 筆の軸のこと。
筆勢(ひつせい) 点画にあらわれる筆の勢いのこと。
筆致(ひっち) 運筆の趣、書きぶりをいう。
飛白(ひはく) 漢字の書体の一つで、飛白体といわれ特殊な表現である。点画の中のところどころに墨がつかず白くなっている。蔡邑が「はけ」で字を書いているのを見て創り出したと伝えられ、空海の「七祖像賛」太宗の「晋詞銘額」などが代表作である。
〔フ〕 封泥(ふうでい) 古代、木竹簡の封印として粘土に捺印したもの。
布字(ふじ) 印面に刻す文字を布置すること。
布置(ふち) 文字の配置、字配りのこと。
文房四宝(ぶんぼうしほう) 書において文房具の中で最も重要な筆、墨、硯、紙の四つをいう。
〔へ〕 扁額(へんがく) 表具の一形式。欄十などにかける横長の額。単に額とも呼ぶ。
〔ホ〕 倣書(ほうしょ) 手本の筆意や結体をもととして異なった文字を書き、作品にする。
法帖(ほうじょう) 先人の筆跡を石や木に刻し、手本として鑑賞や学書の対象とするためにこれを刷って帖にしたもの。
方勢(ほうせい) 「方」は角ばる意で、用筆によって点画を角ばったものにすること。円勢の対語。龍門造像記はその代表的作品の一つ。方筆ともいう。
鋒鋩(ほうぼう) 硯石の面(墨堂)蜜立している微粒子のこと。鋒鋩が密立して強いものほどよい硯である。
墨跡(ぼくせき) 禅宗の高僧の書をいう。中国の宋、元、日本の鎌倉、室町の墨跡が尊ばれている。
墓誌銘(ぼしめい) 故人の生前の事跡を記して、埋葬する際に墓中に置く金石文。
〔マ〕 磨崖碑(まがいひ) 自然の岩盤を利用して文字を刻んだ碑。
〔モ〕 模刻(もこく) 原本を写し取って刻すること。
募書(もしょ) 原本や手本の敷き写し。
〔∃〕 用筆(ようひつ) 起筆・送筆・収筆などでの筆の使い方
陽文(ようぶん) 篆刻・木彫などで文字の部分を凸にしたもの。朱文、陽刻ともいう。
羊毛筆(ようもうひつ) 主に羊の毛で作った筆をいう。柔らかな変化のある複雑な線を書くのに適する。
横画(よこかく) 「おうかく」ともいう。点画のうち、構に引く線のこと。
〔ラ〕 落款(らっかん) 書画の完成竣功の意をあらわす署名捺印のこと。
〔リ〕 臨書(りんしょ) すぐれた筆跡を見てそれに似せて書くこと。形臨・意臨・背臨の区別もある。
〔レ〕 隷書(れいしょ) 小篆を簡素化し、直線的な構成にしたもの。初期の波磔のないものを古隷(代表作五鳳二年刻石)、波磔をもつものを八分(代表作礼器碑・曹仝碑・張遷碑など)という。
連綿(れんめん) 二文字以上を続け書きすること。
〔ロ〕 露鋒(ろほう) 運筆の際、穂先が上部 (横面の場合)か、左側(縦面)になる用筆法をいう。蔵鋒の対語。
〔ワ〕 和様(わよう) 日本独自の漢字の書風で、平安時代中期に打ちたてられた。温雅優和な書風で、江戸時代から明約初年にまでその影響をおよぼしている。唐様の対語。
腕法(わんぽう) 腕の構え方。

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